ダブルスで、パートナーとどちらのサイドを担当するか決めるのは、特に初心者にとって悩ましい問題ですよね?
担当するサイドは試合の流れを大きく左右することがあるため慎重に決めたいところです。
一般的には、バックハンドが得意な人がアドサイドを担当するという説もありますが、他に基準はあるのでしょうか?
ここでは、社会人の初心者ダブルスの視点から、リターンサイドの決め方について深堀していきます!
この記事を読めばサイドの決め方はバッチリですよ♪
初心者が迷いがちなリターンサイド!どうやって考えたらいい?
テニスのダブルスで、パートナーとどちらのサイドを担当するか決めるのは、初心者にとって難しい問題ですよね。
初心者の頃は、コーチが担当サイドを決めてくれることもありますが、自分たちで決めるとなると、基準がイマイチ分からない…ということもあるのではないでしょうか?
特に、どちらが「デュースサイド」を担当するか、どちらが「アドサイド」を担当するかは、試合の流れを大きく左右するため慎重に考えたいところです。
ここでは、私が初心者だったころに気になった疑問から、リターンサイドの決め方について紹介していきます!
バックハンドが得意な人がアドサイドをやるほうがいいって本当?
よくあるサイドの決め方として、「バックハンドが得意だからアドサイドを担当する」というものがあります。
私もテニスを始めた頃、バックハンドが得意だったので、アドサイドを担当することが多かったです。
しかし、この選択が本当に最適だったかどうかは正直なところ分かりません…。
ダブルスでは、サーブリターンが試合の鍵を握ることが多いんですよね。
アドサイドでのリターンは、特にゲームポイントがかかった場面で多くなります。
具体的に言うと、40-0、40-30、アドバンテージサーバーです。
こういった場面でリターンをしなければならないため、プレッシャーが強くなることが多いです。
例えば、40-30の場面でゲームポイントがかかっているとき、リターンミスをすると、それだけでゲームを落としてしまいます。
一方、デュースサイドでリターンミスをしたとしても、40-15以外の場合は、その失点でゲームを取られることはありません。
つまり、リターン時のカウントの状態が両サイドでかなり違うんです。
ミス=1点の失点というのは他のポイントと同じですが、アドサイドのリターンはゲームがかかった1ポイントが多いため重みがあるんですよね。
バックハンドが得意という理由だけでアドサイドを選ぶのではなく、「試合の流れやプレッシャーに強いかどうか、勝負強さがあるかどうかも考えて決めたほうがいい」ですね!
パワーショットは打てなくても、確実に返球する確率が高い選手がアドサイドにいてくれたら、ペアとしては心強いですよね!
ゲームポイントを取れる人がアドサイド?
個人的な考えですが、「ゲームポイントを取れる人」がアドサイドを担当するという基準も併せて考えると良いと思います。
ゲームポイントは、40-30やアドバンテージのような重要な場面で訪れます。
ここでポイントをしっかり取ることができる安定感のあるプレイヤーがアドサイドを担当することで、試合の流れを自分たちに有利に持っていくことができるのではないでしょうか。
試合のプレッシャーがかかる場面で、冷静にリターンを返球し、自分たちに有利なプレイヤーがアドサイドに立つことで、試合の勝敗に直結するポイントを確実に取ることができます。
逆に、プレッシャーに弱いプレイヤーがアドサイドに立ってしまうと、相手にチャンスを与えてしまうことになります。
私が試合に出るときは、バックハンドの安定感と、メンタルや勝負強さを合わせて考え、どちらのサイドを担当するかをペアと決めるようにしています。
特に大事な試合では、このメンタル面の強さが勝敗を左右することが多いんですよね!
技術だけでなくメンタル面も考慮してサイドを決めるのがおすすめです!
アドサイドに適している人とは?
ここまで紹介したことを踏まえて、アドサイドに適している人はどのような人なのでしょうか?
バックハンドの安定感と、メンタルの強さ、勝負強さに加えて、以下の2つのポイントが個人的には大事だと感じています。
- リターンの選択肢が広い人
- ミスを少なくできる人
まず、リターンの選択肢が広い人についてです。
アドサイドでは、リターン後にどのように試合を展開させるかが重要です。
特にゲームポイントでは、相手の意表をつくプレーも時に必要になってきます。
その起点となるのがリターンなので、単にスピンでクロスに返球するだけではなく、スライスを使用したり、ストレートやセンターにロブを上げたりといった、バリエーションを持っていることがポイントです。
次に、ミスを少なくできる人も重要です。
アドサイドでリターンミスが続いてしまうと、試合の流れが相手に渡ってしまいます。
強いリターンでなくても良いので、1本でも多く確実にリターンをするプレーヤーがアドサイドにいてくれると、ペアとしてもとっても心強いです!!
特に40-30やアドバンテージの場面では、少しでもリスクを減らし、確実にリターンを返すことが大事ですね。
デュースサイドに適している人とは?
先ほど、アドサイドに適している人について紹介しました。
では、逆にデュースサイドに適している人はどのような人なのでしょうか?
個人的には次の2つが大きな要素だと考えています。
- 強力で安定したショットを持っている人
- 柔軟な対応をできる人
まず、強力なショットを持っている人についてです。
デュースサイドのリターン時には、相手前衛がポーチに出る際に右側に動くため、フォアになります。(右利きの人の場合)
つまり、バックボレーでポーチに出るよりもリーチが長く、キャッチされやすいわけです。
その状況の中で常にリターンをするため、ボールを浮かさずに、コースを狙って返球することが求められます。
また、センターサーブをバックハンドでクロス返球する場合も同様ですね!
次に柔軟な対応をできる人についてです。
リターンゲームの始まりには必ずデュースサイドからリターンします。
つまり、相手のサーブの情報が少ない状態でリターンをすることが多いのがデュースサイドです。
また、ゲーム間で相手が作戦を変えてきたときも同様です。
サーブのコースや回転量、前衛・後衛の立ち位置や動きを瞬時に判断しながら、最善のリターンを選択しなければなりません。
単にクロスにリターンを返し続けるだけでは相手にパターンを読まれて攻撃されてしまうので、リターンのバリエーションを持たせつつ、柔軟な対応も必要になってきます!
このように、予測力や対応力を身に着けるために見るべきポイントや、試合での具体的な活かし方は以下の記事で紹介しています。
ノーアド・ディサイディングポイントのリターンサイドのおすすめな決め方は?
最近では、ノーアドバンテージ形式の試合が増えてきました。
ノーアドの試合では、デュースになると1ポイント(ディサイディングポイント)でゲームの得失が決まります。
この「ディサイディングポイント」は、リターン側にどちらのサイドでリターンするかを決める権限があります。
1ポイントでゲームを取れるか失うかが決まるので、できれば避けたい…という人が多いのではないでしょうか?
お互いに譲り合う場合に、どちらがリターンをするかをどのように決めるかについて、個人的な考えを紹介しますね!
私の場合、ディサイディングポイントでは、パートナーと相談して、相手のサーブや試合の状況を考慮しながらリターンサイドを決めます。
例えば、相手のファーストサーブが入る確率やコースなどから、そのゲームでデュースサイドとアドサイドのどちらでポイントを取りやすいかをパートナーと確認します。
また、どちらが前衛・後衛になったほうがポイントを取りやすいかも合わせて相談します。
あとは、そのときの調子の良しあしも考慮します。
試合の中でほぼ必ずと言っていいほど、自分とパートナーの調子には波があるので、そのときに調子が良いほうがリターンをするのも1つのポイントですよ!
デュースサイドのプレーヤーが後衛のほうがポイントを取りやすいなら、デュースサイドを選択するという感じですね!
あくまで個人的な考えを紹介しましたが、考え方は十人十色で、パートナーによっても決め方が異なります。
以前組んだパートナーは、ディサイディングポイントになると有無を言わさず私にリターンをするように頼んできました…。
その時はかなり緊張しましたが、おかげで今では耐性が付き、あまりプレッシャーを感じずにディサイディングポイントでのリターンを引き受けることが多いですよ!
まとめ
今回は、社会人テニス初心者が迷い勝ちなリターンサイドの担当の決め方について紹介しました!
リターンサイドを決める際には、単に「バックハンドが得意だからアドサイド」といった技術面だけで判断せず、メンタル面やショットの安定感やリターンのバリエーションの多さなども併せて考えるのがおすすめです。
私個人としては、初心者のときは特に、サイドを固定せずに両方経験して、それぞれのサイドでの気を付けることや気持ちの持ち方を学ぶのが大事だと思います。
そうすることで、いろんな人とダブルスを組めるきっかけにもなりますし、試合中のパートナーの気持ちにも寄り添えるようになると感じています。
ディサイディングポイントでのリターンサイドは、自分たちと相手の状況を合わせて考えて決めてみてくださいね♪
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